コラム

よくある相続のトラブル事例3選

大きなお金が関わるところには、トラブルがつきものです。
いい人だと思っていた人、あるいは長年の交友があった人でも、お金の上での
いさかいが発生した途端、それまでのことがウソのように態度が急変することも
少なくありません。お金が人を変えてしまうこともあるのです。
その点、相続もまた例外ではありません。数千万円から多ければ数億円を超える
ようなお金が動く相続において、誰がどのくらいの資産を相続するか、さらには
どのようにして資産を分配するかについて、トラブルになる事例は少なくないの
です。では、どのようなトラブルがあり、そうしたトラブルを防ぐにはどうすれ
ばいいのでしょうか。

 

❏よくあるトラブル事例3選

相続時に発生しやすいトラブルとして、「遺言書をめぐるトラブル」
「兄弟同士の遺産分割協議で起きるトラブル」「土地・建物のみの
相続で起きるトラブル」などが挙げられます。
これらのケースでは、スムーズに遺産相続を進めるのが難しく、結果的に
トラブルになってしまう傾向があります。それぞれのポイントを把握し、
事前に対策を考えておきましょう。

 

• 遺言書をめぐるトラブル

遺言書では、書き手である被相続人が、相続財産を誰に・どのくらい分配
するのか自由に決めることができます。しかし、遺言書がきっかけで
相続人の間でトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。
たとえば、家族が予想しないような相手に対して、相続財産全額を与える
といった内容の遺言書が見つかった場合、どうなるでしょうか。
きっと、家庭内は混乱するでしょう。また、遺言書の内容が法的に無効で
あったり、あるいは遺留分の問題でもめてしまうケースもあったりします。
そのようなトラブルにならないよう、被相続人だけでなく相続人となる
家族とともに、適切な遺言書を作成しておくことが求められます。
当然、相続に関する法律上の規定についても、理解しておいた方がいいで
しょう。

 

 

• 兄弟同士の遺産分割協議で起きるトラブル

たとえ仲がいい兄弟・姉妹であっても、お金が絡むことによって、
仲違いしてしまうケースは少なくありません。

とくに、事前に相続の準備を進めていない場合はなおさらです。現金
以外にも自宅の相続、家業の引き継ぎなどトラブルに発展しやすい
ポイントはたくさんあります。そのようなトラブルを未然に防ぐため
には、事前の話し合いをしておくことが求められます。
「現金はどう分配するのか?」「自宅については誰が引き継ぐか?」
「家業を継承するのは誰なのか?」などを、生前に協議しておきま
しょう。ちなみに、相続人が配偶者と兄弟姉妹の場合の法定相続分は、
配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1になります。あらかじめ確認
しておきましょう。

 

• 土地・建物の相続で起きるトラブル

相続財産の分配という意味においては、土地・建物の相続にも注意が
必要です。現金とは異なり、土地や建物というのは分けにくく、どの
ように分割し、誰が相続するのかで揉めてしまうことが少なくない
からです。こうしたトラブルを防ぐためには、土地・建物の分け方を
事前に決めておくといいでしょう。分け方としては、そのままの形で
分割する「現物分割」、お金にしてから分割する「換価分割」、
たとえば家を相続した人が他の相続人に金銭を支払う「代償分割」、
相続人同士で共有する「共有分割」などがあります。
これらのうち、分け方の方針をあらかじめ決めておき、誰が相続する
のかについても話し合っておくといいでしょう。ただし、共有分割に
すると二次相続、三次相続と繰り返すうちに細分化して権利関係が
複雑になるため注意が必要です。

 

 

❏個別の事案ごとに最適な対処法を

相続時のトラブルは、遺産の分け方やその金額、あるいは各相続人間
の分配などが原因です。そういった事情を考慮に入れておけば、
できるだけ分けやすい形で資産を置いておくこと、さらには明確な
分配方法を提示しておくなど、やるべき対策が見えていきます。
相続時に家族が混乱してしまうようなことがないよう、可能な限り
生前に準備を進めておき、個別の事案ごとに適切に対処できるよう
にしておきましょう。

 

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※2025年7月時点での内容となります。

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